教授

spacer

准教授

spacer

助教

spacer

特任助教

岩佐要特任助教
岩佐 要
spacer

研究テーマ

脳とコンピュータ

update : 1995.06.22

-ニューロコンピュータへのアプローチ-

face

コンピュータに支えられた現代社会

コンピュータが現代の社会で担う役割は大きく、コンピュータ無しの社会は考えられなくなっています。 産業面での役割もさることながら、日常生活でもコンピュータの果たす役割は大きいものです。 たとえば、列車座席の予約や、銀行自動支払機などはコンピュータの力なくしては実現できません。 私たちはコンピュータシステムの生み出した利便性の中で生活しており、そうすることにより、豊かでゆとりある生活を送ることができるのです。

脳-シンプルな機構でコンピュータに勝る

このように便利で有能なコンピュータですが、人間の方がまだ優れていることが多くあります。 コンピュータでは人間の顔をうまく判断できません。手書き漢字を正確に読めません。予定外の事態が発生したとき適切に対処できません。

人間は、これまでの経験と知識を頭の中にうまく蓄えており、TPO(時間・場所・機会)に応じて、それらの経験と知識とそれによってできあがった規則を実にスムースに使いこなし、変化に富んだ社会生活を手際よくこなしています。

人間の脳は、コンピュータよりけた違いに優れた情報処理装置です。 しかし、脳の中は、たくさんの神経細胞があるだけで、その中を電気パルスがかけめぐっているだけなのです。 そのような簡単な機構だけを持つ脳が、コンピュータよりも格段に優れた能力を持っているのはなぜでしょう。

脳の研究は古くから行われています。これまでは生理学を中心とした解剖学的な知識の集積でしたが、これだけでは脳の機能を解明することはできません。

現在は、生理学者のみならず工学者、数学者、心理学者らが一体となって脳の機能を解明する研究に取り組み始めています。 このような研究は、脳の機能を解明したいという純粋な知的好奇心が原動力になっていますが、別な側面からは、これらの研究成果をベースにして新しい情報処理機械を造ることを目的としていると言えます。

ニューロコンピュータの可能性

脳の情報処理機構を工学的に実現したコンピュータをニューロコンピュータといいます。 現在はこの研究が盛んに行われ、実用例も出てきています。

ニューロコンピュータのこれまでの応用は文字認識などのパターン認識が中心でしたが、これからはさらに抽象化された世界、すなわちシンボル処理(推論)までも統合して扱うことのできるニューロコンピュータを目指す研究が盛んになると思われます。

人間の脳は、神経回路網だけによってパターン処理から推論まで行っていることから、ニューロコンピュータ的機構をもって、パターン認識のみならずシンボル処理から推論まで行わせることができると考えられます。。

もっと快適に、もっと安全に

これまでのコンピュータは、人間の不得意とする計算やデータ整理などを高速に処理することで人間生活に貢献してきました。

ニューロコンピュータは、人間の得意とする認識や推論を人間に代わり実行することによって、例えば、手書き方式による銀行振込、ホームバンキング、ホームショッピング、ホームセキュリティシステム、ホームヘルスケアシステムなどに応用することができ、人間の生活をさらに一層快適で安全で健康を守るものとする事に貢献できると考えられます。 すなわち、我々の生活の質(Quality of Living)の向上に貢献できる、新しい情報処理機械なのです。

AILab Web Site Valid XHTML 1.0 Transitional